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SadowskyがまさかのWarwickと業務提携!?【2020/8更新】

ベースレッスンキャンペーン

※20/08/20追記
こんばんは、ベーシストのどーのです。

昨日の夜中、Twitterのタイムラインに衝撃が走りました。

SadowskyおよびWarwickの業務提携

ドイツのWarwick社が、Sadowsky Guitarsの製造・流通を引き受ける業務提携を結んだというものです。

昨年のKen Smith & Brubakerの業務提携が記憶に新しいさなか。またしても一大ニュースとなります。

ロジャー氏の発言から読み取るに、Warwick社に製造・流通を委託することでこれまで以上に製品の拡販に注力が可能となること。また、ロジャー氏がカスタム楽器への製造に注力できる。

というメリットを期待しているようです。

Sadowsky himself said of the partnership: “I started in this business as a one-man shop, with the luxury of spending all of my time doing what I love most?crafting instruments. As the demand for my instruments increased, my role morphed beyond my workbench. After 40 years of working six days a week running the business, I’m thrilled that this partnership with Warwick will enable me to return my focus to custom-built instruments while introducing our instruments and accessories to more musicians than ever before.”

引用:Guitar.com WARWICK HAS PARTNERED WITH SADOWSKY GUITARS より

一部情報によると日本製SadowskyのMetrolineやExpressシリーズは、Warwick社のもとでの製造となるようです。

Warwick社の工場からするに、韓国やドイツ本国での製造となるのでしょうか。

Sadowsky社もWarwick社も素晴らしい特徴を持っている楽器メーカーだと思っています。主観ながらそれぞれの良さについてまとめてみました。

Sadowsky社について

従来のSadowsky社について

Sadowsky社はアメリカに本国を置く楽器メーカーです。ギターもベースも作成していますが、以下ではベースのお話を中心に進めます。著名なエピソードを挙げると、マーカスミラーのカスタムモディファイや、プリンスやポール・サイモンのギター製作を担っています。のちにFender Custom Shopのマスタービルダーとなる、J.W.Black氏もSadowskyの工房にて勤めていました。

2003年以降は日本国内でも製造をおこなっており、MetrolineシリーズやMetroline Expressシリーズは品質も良く、価格も比較的安価なため非常に人気の製品となっています。

Sadowskyを利用しているプレイヤー

Sadowskyを利用している海外プレイヤー

  • Will Lee
  • Willie Weeks
  • Tal Wilkenfeld
  • Darryl Jones
  • などなど…

Sadowskyを利用している国内プレイヤー

  • 川崎 哲平
  • 上ちゃん
  • TOKIE
  • 二家本 亮介
  • などなど…

国内外を問わず様々なプレイヤーが使用しています。

主観:Sadowskyの特徴

  • 幅広くなんでも出来る
  • 音色・弾き心地ともにバランスが良い
  • コンディションが常に安定している
  • 極端な音色を出すような楽器ではない
  • 国産とNYCではキャラクターが異なる

Warwick社について

従来のWarwick社について

Warwick社はドイツにあるベースメーカーです。木部に限らず伝送系も自社製のアセンブリを使用しており、独特な音色と弾き心地から強いファンを持つメーカーです。韓国工場も展開しており、低価格から高価格帯まで幅広くカバーしている点は非常に強みです。
様々な特徴をもつメーカーですが、特にその音色は唯一無二で一聴してWarwick製のものだと分かる程度です。

Warwickを利用しているプレイヤー

Warwickを利用している海外プレイヤー

  • Stuart Zender
  • Jack Bruce
  • John Entwistle
  • Robert Trujillo
  • などなど…

Warwickを利用している国内プレイヤー

  • 櫻井哲夫 (ex:Casiopea)
  • 中村 正人(Dreams Come True)
  • Ryota (ONE OK ROCK)
  • 信人 (UVERworld)
  • TOKIE
  • などなど…

こちらも国内外を問わず様々なプレイヤーが使用しています。

主観:Warwickの特徴

  • 単独で聞いても音色が超格好いい
  • 低音から高音までレンジが広く再生される
  • ネックが丸めなので手が小さくても弾きやすい
  • なんでも出来るわけではないけれどハマればコレしかない
  • 日本国内ではネックがよく動く

今後のSadowskyについて

製品ラインナップについて

Sadowsky社とWarwick社が業務提携して事業展開させるということは、低価格帯のSadowskyがラインナップされるのではないかと予想しています。

その一方で、Sadowsky製の楽器は非常に厳しい品質管理がなされているという話もよく聞きます。

これは単なる噂だけではなく、前述の通り過去の経験上Sadowskyの楽器は常に高いコンディションを維持しています。
本国の製品のみに限らず、国内で生産されているMetrolineやMetroline Expressにおいても非常に厳しい品質のコントロールが行われているため、常に高い品質を保持することが出来ています。

勝手な予想ではありますがWarwick社に倣って低価格帯のコストパフォーマンスモデルを生産するにあたって、この品質と価格との兼ね合いがどのようになるのか非常に期待されます。

今後のチャレンジについて

また、引き続きSadowskyにて生産される個体についても非常に強い興味が湧きます。Sadowskyは長く続くメーカーでありながら現在でも挑戦的な試みを続けています。

近年では過去に生産のなかった「シングルカットのSadowsky製ベース」の生産にも取り組んでおり、Warwick社との業務提携を実現することでこうしたチャレンジにより注力する可能性も高まります。

ここまでは新規の展望について考えてみましたが、従来のモデルがどうなるのかも非常に気になるところです。

従来のSadowsky製品について

国内で生産されていた、MetrolineおよびMetroline ExpressについてはWarwick社に引き継がれて継続精算されていくとの噂もありますが、そこで気になってくるのが品質の変化です。

例えばこれまで国内のSadowsky Metrolineシリーズは、長野県のRed House Guitarsを生産拠点のひとつとしていましたが、今後Warwick社での製造がどこで行われるかは現時点では明らかになっていません。

製造拠点が変更になることで使用している木材や加工技術といったすべての面で変化が訪れます。個人的に気になるネックの品質はどう変化するのか、音質はどう変化するのかなど、気になることばかりです。

楽器好きにとってはビッグニュースとなったこのSadowsky社とWarwick社の業務提携。良い面も非常に多いこのニュース、今後どのような結果に繋がっていくのか続報が待たれます。

Sadowsky向け新ナットの登場

2020年8月の続報です。

Warwick社よりSadowsky製品向けの新ナットが発表されました。
Sadowsky新ナット1
Sadowsky新ナット2

こちらの製品はWarwickに搭載されているものと同仕様で六角レンチによる調整で簡単にナットの高さを調整することが出来るものです。

ただし、その一方でこの機構の搭載によって楽器本体の音色にも影響が出るという考え方も一部では話に上がっています。私自身ナットの高さを調整することがなかったため、Warwick製のベースを利用している時期には通常の牛骨ナットに変更して利用していました。

この高さが調整できるという利便性は一部のユーザにとっては非常に有用なものかもしれません。実際に搭載されたベースを触ってみたいものです。

値段は2020年8月時点で23.5ユーロ(2,945円程度)です。WarwickのWebサイトより購入可能です。


参考
Sadowsky新ナットについてWarwick SHOP

ベース情報についての記事はコチラ