こんにちは、ベーシストのどーのです。
今日はジャムセッションの話題とは全然関係ないのですが、「音楽」という枠組みで非常に興味深いニュースリリースがあったので記事にしてみます。
脳科学×AI×音楽 で時代が変わる!?
昨日2020/9/3のNTTデータ・ビルボードJAPANによるニュースリリースで「脳科学と AI で音楽トレンドを可視化、ヒットソング予測に成功 」と発表されました。
この要点を見ると
ヒット曲の特徴抽出によって
- 楽曲の脳情報化による新たな特徴の獲得
- ヒットソング特徴の可視化
- 未来の音楽トレンド予想
が可能になった
との記載があります。
なんとなく②のヒットソングの特徴の可視化ってのはイメージがわきやすく思います。
大量のヒット曲の情報を分析することでその共通点を見つけ出してヒットするコード進行や歌詞を導き出すということでしょう。
その一方で残りの2件つの見出しについては非常に興味をそそられます。
ヒットを狙う楽曲の作り方を覆すのでは…?
気になったのは
- 楽曲の脳情報化による新たな特徴の獲得
- 未来の音楽トレンド予想
の2つです。
楽曲の脳情報化による新たな特徴の獲得
研究成果の記載には
また、脳情報に含まれる、人間が感じる音楽への潜在的かつ言語化不可能な反応を利用することで、楽曲トレンドを反映した CM タイアップソングの提案や、「今までは聴かなかったようなジャンルから好きになれる楽曲との出会いを提供する」など新たなアプローチによるプレイリストの作成提案(図 1)などが期待されます。
とあります。
引用元:日本経済新聞電子版
つまり、これまで以上に音楽を聴いて「気持ちいい」とか「好みだ」と感じる結果をもとに、「気持ちいい」と感じる音楽を逆算的に作り出すことが出来ると…?
もちろんこれまでもヒット曲のコード進行とか、こういった進行だと人は気持ちよく感じるといった研究はされているとは思いますが、脳科学というデータからの算出なのか何だかこれまでのそれとは違ったように感じてなりません。
未来の音楽トレンド予想
もう1点非常に興味深いのが、「人気が急上昇する楽曲の予測をする」という技術です。
ここでは「急に聞かれるようになった楽曲」のデータをもとに今後どういった楽曲の人気が急騰するかを推測することが出来るという事を指しています。
たしかに記載の図を見るとYOASOBIやヨルシカ、Novelbrightなんかは人気が急騰している楽曲であることも良くわかります。
感覚は科学でコントロール出来るようになるのか
今回発表された内容はビッグデータ×AI(機械学習)によって「これまで感覚として扱われていたモノをデータとして数値化しよう」という内容だと認識しています。
さきに書いたとおり、(詳しくは全然知りませんが)もちろんこれまでもヒット楽曲を作るためのテクニックや方法というものは研究されているものだと思います。
しかしながら、脳の反応をもとに楽曲を聞いた時の気持ちよさを再現することが出来ることになればその技術は革新的でしょうし、作曲において大いに活用される技術になると思います。
少し前のアニメで「流行曲はAIが作曲するのが常識」といった世界観の番組がやっていました。(※ベーシストのサンダーキャットやフライングロータスが関係したことでとても話題になりました)
アニメの世界ではなくこうした時代が目の前にやってきているのかもしれません。そこにワクワクと未知への少しの恐ろしさを感じています。
さてどうなっていくのかとても楽しみです。