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ベーシストがソロを取るためのトレーニングを1つ”だけ”紹介

ベースレッスンキャンペーン

こんにちは、ベーシストのドウノです。

昨日Twitterで質問を受けましたので、ちょこっとブログにも書いてみます。

質問の内容は「どうすればどーのさんのようにベースソロが弾けるようになりますか?」といったものでした。私もこんな風に言って貰える日が来るなんて嬉しいです・・・!

私自身は未だにソロが得意だと思ったことは無いのですが、こうしたセッション活動を通じて色々な経験をしてきた上でお伝え出来る事があるとは自負しています。

今すぐに取り入れられる練習もあるので是非ご覧ください。

ベーシストはソロが苦手

近年、多くのセッションイベントを企画していても強く感じます。

ベーシストは他のパートに比べてソロが苦手です。

原因のひとつは楽器の性質上、他のパートに比べてソロを演奏することそのものが少ないことだと思っています。

なので、自分はソロが弾けない・・・って落ち込んだりすることありません。

もうひとつの原因は「ソロに対してどのように取り組んで良いか分からない」ことだと思っています。

加えて、私自身が最も困ったこと、それが「ルート音の呪縛」です。

私たちベーシストにとって、切っても切り離せないものがルート音です。

そのため、ソロ中でも、ルート音から離れてしまうたびに間違えていないか不安になってしまったり、コードチェンジのたびにルート音に戻って演奏してしまう。心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

これに困ったプレイヤーが陥りがちなことが以下です。

ソロを弾くためにスケールを覚える

感覚で弾けないプレイヤーの多くは藁にも縋る思いでスケールに手を出します

使いがちなスケール
  • ドリアンスケール
  • ハーモニックマイナースケール
  • メロディックマイナースケール
  • オルタードスケール
  • ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウスケール(HMP5↓)

聞いたことがあるのではないでしょうか?

このあたりのスケールは「使えばソロがそれっぽくなる」といった謳い文句で色々な媒体で紹介されています。(おっしゃる通りなので、この意見を批判するつもりはまったくありません。)

ソロ劣等生だった私も頑張ってこうしたのスケールを覚えました。しかしながら、結局使いどころが分からず、3ヶ月もすれば記憶は曖昧です。

私と同じように、こうした足踏みを重ねている方も数多くいらっしゃると思います。

じゃあ逆に考えてみましょう。

ソロを弾くためにスケールや音楽理論が必要か

ベースソロを弾きたいんですけれど、スケールが分からないので弾けません。

なるほど……気持ちはよく分かります。

ですが、

ベースソロを弾くことが出来る ≠ 音楽理論に精通している

で、ソロを上手に弾ける人が必ずしも音楽理論に精通しているということではありません。

プレイヤーの一部には、「なんとなく」「感覚」でソロを弾くことが出来る人が一定数います。まったく羨ましいですね。もちろん感覚で弾けることにも理由があるわけですが、それはまた別の機会に。

良いソロとは何か

音楽は芸術のひとつのため正解は無いものですが、プレイヤーの内にあるメロディを十分に表現できたならそれは良いソロなんではないでしょうか。

そのソロはすべての人にとって良いソロではないかもしれませんが、その瞬間のプレイヤーにとってはかけがえのないソロであるはずです。そのため、良いソロを弾くための手段のひとつとして自分の中のメロディをアウトプットするための練習をすることが効果的だと考えます。

メロディをアウトプットするための練習

「メロディをアウトプットする」とひと言で表現するにしても、これが出来ない人は2種類います。

  • 頭の中でなってるメロディを楽器で表現できない人
  • 頭の中でメロディがならない人

①に当てはまった場合はシンプル。楽器に対する習熟度が足りないだけなので、楽器に触れる時間が増えれば自ずと弾けるようになるでしょう。経験上、幼少期にピアノをやってたプレイヤーなんかはこうした①のタイプが多いように感じます。

自由に弾いてと言われて頭を抱えてしまうのは②のプレイヤー。そもそもメロディが湧いてこないから何を弾いていいのか分からない。

ちなみに私も②側のプレイヤーなので皆さんの気持ちはよくわかります。

こうしたプレイヤーが頭の中でメロディをつむぐためにこそ、トレーニングが必要です。

具体的なトレーニング方法

私たち②のプレイヤーにとって、自由にメロディを作りなさいという要望は逆に難しく感じます。

どの音を使っていいか分からないし、その音が使って良い音なのか不安になるし。

じゃあどのように練習していくのか。

ひとつのアイデアとして、自分が使う音に制限をかけて練習しましょう。そこで強い味方になるのが「ペンタトニックスケール」です!

「ペンタトニックかよ・・・」と侮ってはいけません。実際に歌ってみるとこのペンタ(マイナーペンタorメジャーペンタ)の5音でかなり自由にメロディを歌い上げることが出来ます。

つい、”名前の”聞こえが良い

使いがちなスケール
  • ドリアンスケール
  • ハーモニックマイナースケール
  • メロディックマイナースケール
  • オルタードスケール
  • ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウスケール(HMP5↓)

あたりのスケールを使った方がいいんじゃないか……という気になってしまうかと思いますが、基本に立ち返りペンタトニックを使いましょう。

この5音に制限を設けてその中でメロディを作ってみる。最初は2-3音の簡単なメロディでOKです。その簡単なモチーフが出来たらそこから更に音を加える・リズムにアプローチを加えるといったアイデアを展開していきましょう。そして少しずつ頭の中のメロディと楽器を使って出すメロディを統一させていきましょう。

たったそれだけかと思うでしょうが、慣れないうちはこの作業が結構負荷の高いトレーニングになります。こうしたトレーニングを重ねることでソロに対する苦手意識が少しずつ緩和されていきます。まじめに続ければ私なんて目じゃないプレイヤーに成長出来ると思います。

最後に

さてそこそこの長文になりましたが、ベーシストのソロに対する取り組みについて書いてみました。

困っているベーシストのためにと考えて書きましたが、最終的にはベーシスト以外の方にとっても共通して有益な考え方かと思いますので、誰かのお役に立てばなにより嬉しく思います。

家で練習した後は、実際にセッションの場に行って演奏してみましょう。実際のアドリブの場面で考えるという負荷の高い練習をすることでより上達することが見込めます!

こうした練習のためにもHOWジャムの初心者セッションをご活用ください。開催情報は以下からご確認頂けます。

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