こんにちは、ベーシストのドウノです。
こんな経験はありませんか?
セッション開催の経緯
2019年現在、私は初心者向けセッションイベントを3つ主催しています。
こうして私がでセッションを開催しようと思ったのにはある思いがあるからです。
セッションとの出会い
[aside type=”warning”]ジャムセッションはその性質から初めの一歩が凄く高い壁です。[/memo] 僕自身はピアノをやっていたわけでもギターを弾いていたわけでもありません。大学に入ってから楽器をはじめてロックやポップスのコピーばかりをやっていた人間です。そのためコードネームにも疎く、即興演奏なんて想像することも出来ない!という状態が長く続いていました。
そして、19歳だか20歳だったかの頃。そんな状態でセッションに出会ったため、初めてセッションに出会った時にはショックを受けて心底ボロボロになりました。
そこからしばらくして同級生でセッションホストをやっている友人に出会ったことでセッションと仲直りをするのですが、やはりそこからしばらくは苦手意識を強く持っていました。
[quads id=1]セッションに通い始める
僕がセッションに通えるようになったのは本当に偶然だと思います。
同級生の主催する初めてのセッションでは定番曲を一曲も知らず、コードを1つだけ決めて演奏するという内容でした。振り返って当時の録音を聞いて見るとボロボロ極まりないのですが、演奏の後に打ち上げに行って当時の中心メンバーと意気投合して朝まで遊ぶことになって。
これが凄く楽しかったので演奏というよりは友人に会うためにセッションに参加するようになりました。
参加するようになってからしばらくすると、
- Chameleon
- The Chicken
- Cissy Strut
この3曲しか弾けません。と言っていくつかのセッションに行くようになりました。
けど、
知ってる曲はほとんどないし、、、
皆上手いし、、、
今演奏してる人プロらしいし、、、
めっちゃ怖い・・・・・
こんな風に思ってました。
作法も定番曲も分からないので、行く先々で話せる知人をとりあえず一人作って「これなんて曲を演奏してるんですか?」なんて聞きながら1曲1曲覚えました。
この時点では、譜面なんて読んだことないのでコード譜すら満足に読めませんでした。
[quads id=1]セッションには面倒な文化が蔓延してる
セッションに参加するためには、、、、
- 開催情報を知る
- 勇気を出して会場までいく
- 勇気を出してステージに上がる
- 定番曲を知っている
- 譜面の読み方を知っている
- アドリブでソロがとれる
といった能力が求められます。
しかも面倒な人がいた場合には怒られたり嫌な顔をされたりします。
お金まで使って遊びに来てるのにどうして嫌な思いまでしないといけないのか。
僕はこう感じました。
セッションの立ち上げ
あまりご存じない方も多いかと思いますが、開催されているほとんどのセッションでは集客に頭を抱えています。
それなのに!
[aside type=”warning”]ジャムセッションって参加者が少ないって苦しんでる割に未経験者に対して求めることが大きすぎませんか?[/memo]
開催情報を知らない
→近隣のセッション情報教えてあげれば良いでしょう。
・定番曲を知らない
・譜面を読めない
→即興で対応出来なくても事前に教えてあげれば準備してから参加出来ます。
・アドリブでソロを弾けない
→無理してまでソロを弾かなくても演奏は楽しめます。
たったこれだけのことだと思いませんか?
そう思ったので、自分で初心者でも必要な情報を手に入れることが出来て、実践してみることが出来るセッションを開催しようと思うようになりました。
それが軽音サークル「HOWジャム」であり、主催している初心者セッションです。
イベント開催はもう5年以上にもなり、皆さんの声を聞きながら徐々に形を変え、より良い方向を目指しています。
僕の主催する「練習セッション」では、
- 定番曲はブログでまとめて発信しています
- 譜面は事前に確認できるようにお渡しします
- 構成が不安な方がいる場合は全員で構成を確認します
- 本セッションでの過去のサンプル音源もお渡しします
- ソロは無理にとらなくても大丈夫
- その他セッションの開催情報はブログを通して発信します
- その日の録音ファイルを後日配布します
こういう手段をとることで、本当のセッション初心者が演奏以外のところでつまづいてしまうのを助けたいと思っています。
取り組みの甲斐もあり、これまでに数百名の方にご参加頂くことが出来、素敵なイベントになりつつあります。
やはり苦しんでいる人は多い
イベント立ち上げからしばらく経つと、セッション仲間の友人たちが「何かイベントを始めたらしい」と、話を聞いてくれたり実際にセッションに遊びに来てくれるようになりました。
そこでセッションホストをやっているような友人と話をすると、同じように初心者に対する導入に意見を持ってる方が少なくないことが分かりました。
結果、そうした友人たちも練習セッションに遊びに来てくれるようになり、良い雰囲気でのイベント開催に漕ぎつけることが出来ました。
[quads id=1]初心者セッションなのに上手な人が多すぎる
- 練習セッションは初心者向けを謳ってるけどレベルが高い
- 結局、弾ける人ばかりが集まってる?
過去にそういう感想を頂きました。
その声に対して主催者である私はどう考えているか…
全員が幸せな場所でありたい
色々な声を踏まえて初心者向けセッションとはどうあるべきかを現在進行形で考えています。
上にも書いた通り、最初は完全に初心者の導入のための企画として立ち上げました。
ですが今では、参加者みんなの練習セッションになれば一番良いと考えています。
セッション参加者は何かの縁でたまたまその場に一緒にいるだけで、スタイルや好きな音楽やこれまでの経験や演奏レベル目標とするところ。すべてがバラバラの集団です。
だから、その人にとっての100点はすべて違うところにあります。
- 本当のセッション初心者はイベント会場に来れれば100点
- セッション会場に行ったことのある人はステージに上がれば100点
- セッションに参加したことのある人は、知らない曲に挑戦出来れば100点
- 曲もある程度知っている人は曲の中で一緒に演奏している人に的確な指示が出せれば100点
- セッションホストをやったことが無い人はイベント全体を見て自分の役割を遂行出来れば100点
だから、各々のプレイヤーが自分のために楽しめているならそれで良いと僕は思っています。
今はパワーコードしか弾けない・ルート弾きしか出来ない初心者です。それでも結構です。
僕は初心者が格上のプレイヤーと一緒に演奏することを推奨します。
自分より格上のプレイヤーがそこにいるのは事実です。それを見ないようにしたって何も良くはなりません。せっかくなので、その「自分より格上のプレイヤーと」一緒に演奏してください。きっと普段の自分よりも良い演奏が出来ると思います。
なので、レベルが高いからと怯えたり腐ったりしないで一緒に演奏してみましょう。より音楽を楽しむことが出来るようになることを私が約束します!
※その他の記事を読む※
この記事を書いた後に、更にセッションの輪を広げるためにと別の企画を立ち上げています。
それが「スーパービギナーズセッション」です!
ジャムセッションのまったくの初心者でもセッションの楽しさに気付けるきっかけになればと、ホストメンバーと協力してイベントを開催しています。こちらではワークショップのような形式をとり、課題曲を設けて1曲1曲により丁寧にフォーカスを当てて練習しています。
こちらも是非ご参加ください!