こんにちは、ベーシストのどーのです。
今回の投稿は非常に不幸な話についてまとめています。
勇気を出してセッションに参加してみたのだけれど、思ったような結果にならなかったケースのお話です。
セッションは楽しいことばかりじゃない!
普段から本ブログや私のSNSをチェックしてくれている方にとっては聞き飽きたことかもしれませんが、私は「セッションはとても楽しいものだ!」と、日々発信を続けています。
しかしその一方で僕自身これまでにセッションに参加した結果で様々な嫌な思いもしてきました。
以下はその一例です。
- 一緒にステージに上がった人がめっちゃ不機嫌
- ステージから下りた後に理不尽に怒られる
- ミスに対して演奏中に怒鳴られる
- 演奏が終わってからネチネチ言われる
- 演奏が終わってから無視される
当時の自分はそのことに対して傷ついたり凹んだりしました。演奏中に怒鳴られた時なんかは「もういいや・・・帰ろう・・・セッションなんてもう参加しなくてもいいかな。。。」とまで思いました。
本当のセッションの面白さを味わってほしい。
かなりのエゴです。
しかし僕はセッションに傷ついたそんな貴方にこそ、セッションを楽しんで貰いたいと思っています。
僕自身も右も左も分からない初めてのセッションで謎に叱られて大きく傷つき、セッションから離れて音楽活動を行ってきました。しかし、あるきっかけで再びセッションと巡り合い、今では複数のセッションでホストを担当しています。
僕と同じようにセッションに対して傷つき、疎遠になっているプレイヤーは少なくないはずです。なので、そんな方に対して僕はいくつかの提案をしてみます。
もう1度ジャムセッションに参加するために考えてみること
是非視点を変えてジャムセッションに足を運んでみてください。
私が思うポイントを何点かピックアップして書いてみます。
セッションの醍醐味は”アドリブ”だけではない
もっとも皆が難しいと思うことはここでしょう。
ジャムセッションにおいてアドリブが醍醐味であることは事実ですが、それだけではありません。
セッションの醍醐味は「みんなと一緒に音楽を演奏する」ことにあります。そこにアドリブは必須ではありません。私はそう思います。
- ドラム⇒基本のパターン
- ベース⇒ルート音
- ギター⇒パワーコード
一切の誇張無く、最初はコレだけで十分です。こうした持ってる力で出来るコトをやりましょう。
そして演奏しながら、周りに目を配ってください。そうすると、色々なことに気付くことが出来ます。
- どういった表情をしているのか
- どういう様子で演奏しているのか
- 何を弾いたり叩いたりしているのか
- 演奏を聴いている人はどんな様子なのか
また、
こうして、徐々に意識を自分の演奏から外に向けていってください。そうすると、人と一緒に演奏することがそれまで以上にずーっと楽しいものになります。
最初は知ってる曲だけで良い
セッションに行ったら知らない曲を無理強いされて演奏させられた挙句によく分からないことになって辛かった・・・
これもしばしば見る光景です。これはイベントを運営するホスト側に問題があって、知らない曲を演奏してもらうのであれば、ちゃんと曲の終わりまでサポートする必要があります。※もちろんホストにも悪意はないのですが。
なので、この場合は貴方に責任はありません。
ホストもせっかく遊びに来て頂いたお客様に楽しんで貰おうと演奏を勧める場合がよくあります。この場合はその思いやりを上手く結果に繋げられなかったというケースです。思いやりの結果なだけにとても残念です。
こうした思いをしないためにも、「今日は○○○だけ演奏します!」と事前にホストに伝えることは非常に有効です。
そうすると、ホストはその曲を優先的にまわしてくれるはずです。
そもそもセッションでどんな楽曲を演奏するのか分からない場合は、以下のリンクを参考にしてください!
ジャズファンク系のジャムセッションの定番曲をまとめた過去の記事になります。
楽しいと思える環境は必ずある
最後にひとえにセッションといってもその環境は様々です。年齢層や雰囲気なども場所によって大きく変わってきます。
そのため、貴方が傷ついたセッションが自分にあっていなかっただけ、という可能性は十分にあります。
本ブログでも一部紹介しているように大阪や東京には数多くのセッションがあります。その中には必ず貴方が楽しいと思える場所があります。紹介している内容などを参考にして自分にあいそうだと思うところに遊びにいってください。
僕自身もセッションをより楽しんで貰うために様々なイベントの主催を行っています。
- 練習セッション
- スーパービギナーズセッション
これらがお役にたつかも知れません。興味を持っていただけた方は是非一度遊びに来て下さい。
お問合せ・セッション参加申し込み等
こんにちは。宜しくお願いします。私はピアノを少しだけ弾けます。そういうセッションに参加してみたいのですが、大抵のジャズの曲は知っていて口ずさむ事はできても、それをピアノで弾けと言われたら弾けません。ピアノで弾く時に好きなのが、4ビートのブルースです。その時に特にいつも決まったテーマは無く、即興でテーマを弾いて、アドリブに入ります。
あるセッションで言われたのが、「何の曲を弾きたいのか言わないと困る」と。つまり有名な「Cジャムブルース」とか「ビリーズ・バウンス」みたいな曲を弾いてくれないと困る、と言う訳です。
「テーマをユニゾンで吹いてほしい」とか「ハモってほしい」とまでは思いませんが、即興でテーマを提示するのは独善的過ぎますか?
やはり、ブルースならブルースで、有名どころを弾けるようになるのが必須ですか?
テーマ無しでいきなりアドリブを弾いて、自分だけが楽しみたい訳ではありません。宜しくお願いします。
Logさん
コメントいただきありがとうございます。
以下、私の考えを書いてみます。
ジャムセッションの目的の一つは「皆で楽しむこと」にあります。定番曲を演奏する場合は、その曲を演奏するという共通の認識によって同じイメージを描いて演奏を進めることが出来ます。このイメージを皆でどう描いていくかという事がひとつの楽しみ方でもあります。
その一方で「テーマを即興で作る」となると、ここで書いた「共通の認識」を持つことが出来ません。こうなると一緒に演奏する方は「主旋律にどういう展開が待っているか分からないけれどコードを頼りにバッキングを進めよう」という考えになります。
人によってはこうしたスリリングだったり創造的な状況を楽しめる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうでない方にとっては単にコード進行をなぞって演奏しているだけという状況になりかねません。裏を返すと「テーマ無しでいきなりテーマというアドリブを弾いている」状況とあまり変わりがないように思われます。
このため、定番曲でないテーマを演奏して皆で楽しむのであれば、一緒に楽しむために演奏するメロディやサイズを事前に提示してあげることが望ましいと私は考えます。このためには譜面が用意出来れば良いでしょう。
そうでないのであれば、他のパートの方にテーマを演奏することはお願いして演奏することで、演奏に参加する全員が楽しめる状況を作り上げることが出来るのではないでしょうか。
ただし、ご自身以外の全パートがホストミュージシャンで演奏される場合はここに書いた限りではなく、リクエストとしてお願いするのもひとつかと個人的には考えております。
お考えに反するところもあるかと思いますがご容赦ください。
ありがとうございます。私がギャラリーとして見ていたあるセッションでは、「何行く? スペイン? マイナー・スウィング?」と、「さぁ! さぁ! さぁ!」と返事を迫る感じで、できる曲できない曲、好きな曲そうでない曲もあるだろうに、はたで聞いていて、あまり良い感じはしなかったです。中には「何の曲と決めなくても、ブルースでいいんじゃないの?」と助け舟を出す人もいましたが。
プロ同士、あるいはアマチュアとのセッションで、「Fのブルースで行こう。テーマは適当にでっち上げるから、一周すれば覚えられるよ」と言うのもよく見聞きしました。概して、本当のプロは柔軟性があると言うか、どんな形にも即座に対応してくれます。
それは良くないセッションを見学されたのかもしれませんね。
あるいはそもそもの趣旨がある程度演奏できる方を対象としたイベントだったのかもしれません。仮にそうだったとしたらその前提が提示されていないのも不備ですね。
はい、中にはそうしてしっかりと曲まで決めずに演奏する場合もあります。ただし、そこの判断は当日のホストミュージシャンによるところが大きいのですべてのイベントでそれが出来るというわけでもありません。参加者のなかには定番曲のみの演奏を希望される方も少なからずいらっしゃいますので、皆さんに満足いただけるようそれらを加味してイベント主催の方が決定されます。
おっしゃる通りホストミュージシャンを担当されている方であれば、基本的にはご希望に即してご対応頂けるところが多いかと思います。