MTD 535-21
今回はここぞという時に持って出かけるMTDについて紹介記事を書きます。
まずは本機の仕様から
ボディ/ネック構造 | ボルトオン |
---|---|
スケール | 35インチ |
フレット数 | 21フレット |
ボディ | ポプラ |
ネック | メイプル |
指板 | ローズウッド |
ピックアップ | バルトリーニ製カスタム |
プリアンプ | バルトリーニ製カスタム |
という仕様です。
MTDとしてのポイントは、ピックアップとプリアンプにバルトリーニ製のものが搭載されているところです。バルトリーニといっても市販されているものではなく、MTD向けにカスタマイズされているものです。これがMTDサウンドに強烈な個性をもたらしている要因のひとつです。
MTD535-21へのこだわりポイント
- ボディ材にポプラが使われている
- 指板にローズウッドが使われている
- トップ材が貼られていない
- 21Fしかない
です。
MTDといえばウェンジやブビンガ、ピスタチオなどの材を使用することでも有名です。ピックアップやプリアンプといったアセンブリは全ての竿で共通として、材の組み合わせによって音色をコントロールします。この手法による独特なトーンには非常に魅力を感じます。
その一方でバンドで普段使いすることを考えるとアルダーやアッシュ、ローズウッドやメイプルといったスタンダードな材質から出る音色の方がよく馴染む場合があります。
私も普段はスタンダードな材で作られたジャズベ・プレベばかり弾いているので本機のボディ:ポプラ、指板:ローズウッドという組み合わせは非常に聞き覚えのあるサウンドです。
また、トップ材が貼られていないことも私にとっては魅力のひとつです。トップ材が貼られている楽器はもちろん格好良く素敵に見えるのですが、どうしても音が弾けない印象を受けてしまうので個人的には素の状態の楽器の音が好きです。
MTDの出音について
この楽器の出音は ボディ材:ポプラ 指板:ローズウッド というスタンダードな組み合わせのおかげもあってか、しっかりとミドルが出ます。
プリアンプをフラットの状態で設定していると聞き馴染みのある音に近い音色がしますが、ブーストすると強烈なMTDサウンドを楽しむことが出来ます。
MTDを使用するプレイヤーの方ではプリアンプのEQを全て全開にして使用するという話もよく耳にします。実際にすべてブーストした状態のサウンドを聞いてもうっとうしいということも無く、MTD・バルトリーニの技術力の高さを感じます。
非常に強烈な個性を持つこの楽器を色々な人に是非弾いてみて欲しいです。