こんばんは、ベーシストのどーのです。
今回の記事ではオンラインジャムセッションのやり方をご紹介致します。
オンラインジャムセッションとは
オンラインジャムセッションとは読んで字のごとく、インターネットを介した環境でジャムセッションを行うことです。
オンラインでジャムセッションを行うというと、非常に敷居が高いように感じるかと思いますが実際はそうではありません。
何点かの制約はあるものの、簡単な手順でオンラインでもセッションを楽しむことが出来るようになります。
本投稿ではその方法について解説いたします。
オンラインセッションにおけるメリット・デメリット
以下ではオンラインでジャムセッションを行うことによるメリットやデメリットについてまとめています。
オンラインセッションのメリット
オンラインセッションを実施する最大のメリットは、環境さえ整えば場所の制約なくジャムセッションを楽しむことが出来るという点です。
先日私が楽しんだ際には、夜間帯の「岐阜・大阪・香川」と離れた環境にありつつもジャムセッションを楽しむことが出来ました。
2020年4月現在、大規模な感染症の影響により普段のようにジャムセッションを楽しむ環境が出来なくなっています。こうした環境下において、制約がありながらもジャムセッションを楽しむことが出来る場所があるというのは非常に嬉しいことです。
オンラインセッションのデメリット
オンラインセッションを利用するにあたってはメリットばかりではなく、複数のデメリットも存在します。
デメリットは大きく以下の2点です。
- 機器やPC設定がややこしい
- 快適に演奏出来るかどうかはPCや通信環境に依存する
こちらについては有償にてセットアップのお手伝いを実施しております。オンラインジャムセッションにチャレンジしたいけれど、手順が面倒だという方はご連絡頂ければお手伝いを致します。
オンラインセッションを楽しむための準備
以下ではオンラインセッションを楽しむために必要な環境の準備についてまとめています。
回線の確認
2020年6月29日のSYNCROOMのリリースに合わせてネットワークの回線チェッカーが実装されました。このページを使って快適にセッションが出来るかどうか確認することが出来ます。
機器の準備
オンラインセッションを実施するためには複数の機器が必要になります。
必要な機器は以下です。
- パソコン
- オーディオインターフェースの接続
- 「SYNCROOM」(旧NET DUETTO)のインストール
- マイク(必須ではない)
パソコンにオーディオインターフェースを接続します。オーディオインターフェースの利用が可能になったのちに、SYNCROOMをインストールします。
ダウンロードはコチラから可能です。
- パソコンにオーディオインターフェースを接続することで、楽器やマイクの音をPCに取り込むことが出来ます。
- 2系統の入力が可能なインターフェースを使用すれば、マイク・楽器の両方が入力出来るため、話をしながら楽器が演奏出来ます。テキストのチャットにも対応しているので必須ではありません。
- SYNCROOM(旧NETDUETTO)はYAMAHAが開発したソフトウェアの名称です。他のソフトに比べて低遅延で演奏が出来るためセッションに向いています。
SYNCROOMインストール手順
ダウンロードはコチラから可能です。
①SYNCROOMホームページにアクセスします。
③ダウンロードページの回線チェッカーにて速度を確認します。テストしてみたところ、速度がB程度であれば安心してセッションできました。
④動作条件を確認し、Windows/Macのうちお使いのPCに対応するファイルをダウンロードします。
⑤ダウンロードすると圧縮(.zip)ファイルがダウンロードされるので、解答する。
⑥解凍するとmsiというインストールファイルがあるので、それを実行する。
⑦以下のようにWindowsによって保護ページが表示されることがあるが、無視して実行を押して問題ない。
⑧msiファイルを実行すると、セットアップウィザードが開始される。
⑨任意のインストール先を指定する。必要がなければそのまま「次へ」をクリックする。
⑩「次へ」をクリックし、使用許諾に同意する。
⑪処理が終わるまで待つ。
⑫「次へ」をクリックする。
⑬「閉じる」をクリックする。
⑭以下の画面が出た場合は、「アクセスを許可する」をクリックする。
SYNCROOM使用の事前準備
⑮「同意」にチェックし、「ログインに進む」をクリックする。
⑯いずれかのサービスのアカウントでログインする。これらを使用しない場合は、新規に登録を行う。
メールアドレスを使って新規登録する場合は以下の手順に則る。
⑰「規約に同意します」をクリックする。
⑱作成するアカウントのメールアドレス、パスワードを設定する。
⑲入力した内容を確認する。
⑳仮登録完了。登録したメールアドレスに仮登録メールが届くので開封し、文中のリンクをクリックする。
㉑お疲れさまでした。SYNCROOM登録完了です。
利用開始の準備
インストールが完了すると、以下のような画面が表示されます。
利用方法は非常に簡単です。
自分が参加者を募る場合
- ルーム名を決定
- パスワードの有無を決定
- 公開・非公開を決定
- ルームを作成
という手順でセッションを開始できます。
ルーム名はセッション実施のために作成する部屋を区別するためのキーワードなので、ルーム名は何でも構いません。
パスワードの設定や公開・非公開の設定により参加者を制限できます。ルームを公開する場合は、画像青枠部のルーム一覧ページに作成したルームが表示されるようになります。ただし、一覧に表示されている場合でもパスワードの設定があれば知らない人はルームに参加することはできません。
友人のセッションに参加する場合
友人が作成したルームに参加する場合は、
- ルーム名を入力
- (設定があれば)パスワードを入力
- 公開・非公開を選択
- ルームに入る
の手順でセッションに参加することが出来ます。
セッション参加画面
セッションに参加すると以下のような画面になります。
機器の設定が正常に完了している場合、マイクおよび楽器の音を参加者同士でやりとりすることが出来ます。
画面右下にある「簡易表示/詳細表示」のボタンのクリックで、画面上の表示情報を切り替えることが出来ます。
上記の画像は詳細表示のため、各参加者の遅延状況や音質等の設定を確認することが出来ます。
遅延が大きい場合の設定
遅延する場合は以下を参照下さい。
★重要★性質上高速通信を行う必要がありますので、無線ではなく有線接続によるインターネット利用を推奨いたします。
上記の画面で、赤枠が「ASIO」になっていることを確認する。ASIO でない場合、遅延するため変更する。
続いて、青枠部の数値を確認します。
ここのバッファサイズ〇msという値は「IFによって〇ms遅延する」と解釈して貰えばよいです。msの右の数値(画像では1024)を小さな値にすると遅延は小さくなります。
例えば設定を変更すると以下のように遅延が小さくなります。
設定を変更するためには、「設定画面>コントロールパネルボタン」をクリックします。この操作によって、インストールされているオーディオインターフェースの設定画面が表示されます。
以下は私のPCの環境の設定画面です。
ここの値を小さくすれば遅延が抑制されます。ただし、小さくしすぎるとプツプツと音が途切れるので、適切な値に調整します。私の環境では128程度の値に設定すると、遅延も音途切れもなくセッション出来ました。
画面右側に表示されている設定情報を小さくすると遅延が抑制されます。
- 高>中>低
- 非圧縮>ロスレス>標準圧縮>高圧縮
- 2ch>1ch
の順にデータ量が大きく、遅延するようになります。遅延が大きい場合はひとつづつ右側の値に変更して検証することをお勧めします。
検証したところ、各利用者の遅延が30ms程度であれば、大きな遅延なくセッションを楽しむことが出来ました。
この値になるように設定を変更してみてください。
有線LAN接続をしても、設定を変更しても値が小さくならない場合は、インターネット利用環境がそもそも低速である可能性があります。その場合は契約プロバイダーや機器の見直しが必要となる場合があります。ご了承ください。
このオンライン環境を利用してのジャムセッションも今後企画を検討しています。よろしければご参加ください。
またこちらも無料体験実施中なので是非どうぞ
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