こんにちは、ベーシストのどーのです。
さて久しぶりのベースの話題。
ご存じでしょうか、MUSICMAN StingRay(スティングレイ)。このベースには非常に強い思い入れがあります。
そんなMUSICMAN StingRayをMy New Gear…しましたので思い出を振り返りながら記事を書いてみます。
バンドの始まりベースとの出会い
ボーカリストデビュー
思い返す15年程前、高校生の頃。
私は最初にボーカリストとしてバンドというものに触れました。高校生のお遊びバンドだったので歌も演奏お察しな出来でしたが、バンド活動をするのは楽しかったです。
そんな風に「生楽器の出す音」に触れて初めて理解出来るようになったのが「ベース」の音でした。そこにグッときた僕は大学進学とともに、エレキベースを買ってベーシストとなるわけです。
ホルモン・RHCP・StingRayとの出会い
そうしてバンドサウンドを耳で知った私にとって、最初にグっと来た音楽は「マキシマム ザ ホルモン」でした。当時の深夜アニメ、エアマスターの主題歌に起用されたホルモンの楽曲を聞いて「チョッパー」を知った私は、チョッパーやりたさにベースをはじめます。
ホルモンをご存じの方であればお分かりかと思いますが、ホルモンのベーシストの上ちゃんこと上原太氏はアメリカのバンドRed Hot Chili PeppersのFlea氏の熱狂的なファンです。
ホルモンに興味を持った私はそこから遡りRHCPにたどり着き、Fleaの事が好きになります。そのFleaが愛用し、上ちゃんが倣って使っていたのがMUSICMAN StingRayです。
StingRayへの憧れ、そして絶望
大学に入りベースをはじめてしばらく、ようやく音の違いやらなんやらが分かってきた頃。
機材はファングッズ的な一面もあるので、大学生の私は「お金をためてStingRayを買うんだ……」とヤフオクとデジマートを見つめる毎日でした。
そして大学2回生になってしばらく経ったある日のこと。なんと後輩のベーシストのドドリア君に先を越されてStingRayを買われてしまいます。もうそろそろお金を作って良い楽器が買える……!といった頃だったのでかなりショックでした。
そして買うことになったのが、青木智仁さんが使用されていることでも有名なでAtelierZのM245だったのですがそれはまた別の機会に。
FleaだけじゃないStingRay
StingRayの音……といえば当時の私にとって=Fleaの音だったわけですが、しばらく音楽を続けていると色々なプレイヤーが使っていることを知ります。
- Louice Johnson
- Bernard Edwards
このあたりのプレイヤーの演奏を見た・聞いた時には目玉が飛び出すかと思いました。
Bernard EdwardsはバンドChicでの活動のみでなく、David Bowie やDiana Rossへの作曲でも有名です。
Louice Johnsonは自身のバンドThe Brothers Johnsonでの活動のみでなく、Michael Jacksonや松任谷由実氏の楽曲でも演奏を聴くことが出来る偉大なベーシストさんです。
ここでは詳細に触れませんが、どちらも偉大なプレイヤーなので
- Chic
- The Brothers Johnson
のベスト盤だけでも聞いてみてください。
近年では水樹奈々さんをはじめとした様々なジャンルの演奏で有名な坂本竜太さんも愛用されているためアニソンでもその音を聞くことがあります。
第3のスタンダードStingRay
もちろんここまでに挙げたプレイヤーのみでなく、ありとあらゆる場面でStingRayの音色を耳にすることがあります。
さすがレオ・フェンダー氏。MUSICMANのStingRayはFender社のJazz Bass や Precision Bassに続く新たなスタンダードとして君臨していると言っても過言ではないでしょう。
そして私もこうして様々な場面でStingRayサウンドに憧れを抱き続けていたわけです。
いつかStingRayを買いたいと思いながらも、持っていなかった理由として良いStingRayにタイミングよく巡り合うことが出来なかったという理由があります。
というのも、これまでに色々な個体を触ってきましたが、StingRayはめちゃくちゃに個体による差があると思っています。良いStingRayも稀に見つけるのですが、そういう時に限って懐具合がとても寒く機会に恵まれませんでした。。
StingRayの素晴らしさ
個人的にはStingRayは数ある楽器の中でも素晴らしい楽器のひとつだと考えています。
独特なピックアップの配置に加えて独自のハムバッカーピックアップをはじめとした独特な仕様から生まれるサウンドは唯一無二です。
更に時代によって
- 5弦対応のStingRay5
- 2PU搭載のStingRay
- 廉価版のSUB
- 廉価版のRay34
等も発売され、ニーズに則したモデルを展開しています。
久しぶりのStingRayとの出会い
久しぶりに興味を持ったStingRayは「日本製」でした。
実はMUSICMAN StingRayはアメリカ本国での生産のみでなく、日本でも製造を行っています。このEXというモデルは、アメリカ本国と同じパーツ・仕様を国内で組み込み作業を行うことでコストダウンしたモデルです。
StingRayの魅力はその豪快なサウンドだと思っているのであえてタイトなサウンドとなる国内組み込みのモデルは気にしてなかったのですが、たまたまこの個体を弾いて考えを改めました。
国内組み込みの楽器はその精度の高さから音が硬質に寄りがちなことが多いのですが、この個体は海外特有のルーズさをそのままに持っていました。※あくまで個人の感想です。
加えてかなり弾き込まれているのでしょう。角が取れて成熟した楽器の反応がありました。こうして弾きこまれたことから本国に製のものに近いニュアンスが出るようになったのかもしれません。
打痕やキズなど多い楽器ですが、大切に演奏されてきたことが伺われるこの個体が気に入ってしまったので、迷いに迷った末に購入してしまいました。
それがこの楽器です!デン!
My New Gear Test… 早速StingRayをぶっ叩いてみた!!そうそう、これこれこの音よ!!! pic.twitter.com/hnngMlqJjn
— どーの(3/21 初心者セッション) (@HkskBass) March 7, 2020
しばらく色々な場面の演奏に持ち出してみようと思います。会った方は是非弾いてやってください!